バッグと靴は同じものを繰り返し選ぶよりも、適度なサイクルでローテーションしたほうが長持ちしますし、おしゃれが楽しくなります。またビジネス用とプライベート用では用途が異なるので、使い分けはさらに必要に。
そこで今回は、バッグと靴のローテーションのサイクルやおしゃれのコツについて詳しくご解説していきましょう。
バッグについて知っておきたいこと
バッグは毎日使い慣れたもののほうが中身の整理整頓がしやすく、物を取り出す時にもすぐにわかるので便利ですよね。しかし同じバッグを毎日使うのはファッションの面でどうかな?と不安になるのも事実。そこでまずはバッグのローテーションに関することで知っておきたいポイントをご紹介します。
バッグの劣化の原因について
バッグをいくつか持っていれば、同じものを連続して使用することはなく、バッグの劣化が防げることがローテーションするメリットになります。とくにブランドバッグなど、高価なタイプだと丁寧に使い長持ちさせたいですよね。
バッグが劣化する原因は「水分・日光・摩擦」の3つ。意外と気づかないバッグの紫外線ダメージは、人間の肌と同じように蓄積されると素材が弱くなる原因なのです。
紫外線はレザーなら色むらや乾燥、ひび割れの原因に。また雨などの水に当たると、型崩れやシミの原因になります。バッグの取手部分は、手汗により劣化が進みやすい部分です。
摩擦はバッグの表面のコーティングを剥がす原因で、布やレザー、どのような素材でも色落ちや毛羽立ちなどのリスクが高くなります。毎日使えばこれらの原因が増えますので、長持ちさせるためには定期的なローテーションは必要といえるでしょう。
素材ごとの保管方法について
バッグをローテーションして使う場合にも知っておきたいのが、素材ごとの保管方法です。使用中に受ける紫外線や摩擦といった劣化の原因だけでなく、適切な保管方法が守られないと、保管中にダメージが進行する場合もあるので注意が必要です。
レザーバッグは使った後は乾拭き、もしくは専用ブラシで汚れを落とし、レザークリーナーや防水スプレーを使い保管しておきましょう。雨の日に使った場合はタオルなどで水分を拭き取り、型崩れしないよう整えて完全に乾燥したらクローゼットなどに収納してください。
PVC素材は最近人気がある素材で、ヴィトンのバッグでもお馴染みです。こちらは水や汚れに強く、紫外線の心配もなし。レザーよりも安価に購入できるブランドも増えています。
保管の際に注意したいのは熱。通気性が悪いところは素材の状態が劣化しやすくなりますので、保管する場合は中身を空にしてジッパーなどは開けたまま収納しましょう。
汚れは中性洗剤を薄めた液を布につけて軽く拭き取ることや、消しゴムで対処できる汚れもあります。プラダのバッグに見られるナイロン素材も扱いやすい点はメリットですが、防虫カバーをつけて収納するとナイロンと接触するところが変色するリスクもあるので要注意。
使用後は乾拭きして中身を出した状態にしておきましょう。カビに強いこともナイロンの特徴なので、使いやすいバッグを探している人におすすめです。
ローテーションの頻度
バッグのローテーションは長持ちさせるためにおすすめです。頻度は使い方によって異なりますが、目安となるのは季節。夏と冬では素材やカラーも異なるタイプがありますので、季節感を意識するなら四季に合わせたローテーションにすることもできます。
またローテーションする場合は、バッグの使用目的が変わった時もポイントです。たとえばお財布とスマホだけでイベントに行く時、ビジネスで書類をたくさん持ち歩く日など、利便性を考えてローテーションのきっかけにすることもできますね。
素材の劣化を考えるなら、できれば1~3か月の間で1回変えるようにしましょう。コーディネートを重視するのであれば、洋服と同じくその都度変えることももちろん素敵です。
注意点について
バッグをローテーションしておしゃれを楽しむなら、すぐに使えるところにスタンバイさせておきたいですよね。その際に注意したいのは、フックにバッグの取手をかけて収納しておく方法。
ドアノブやフックに引っ掛けておくと選びやすく取り出しやすいメリットはありますが、レザーや布などはハンドル部分が伸びてしまうこともあるので注意しましょう。
また窓際など、直射日光が当たる場所もダメージを与える可能性がありますので、頻繁にローテーションする場合もバッグはクローゼットの床に置くこと。その際にくしゃっと丸めた新聞紙や段ボールなどを入れておくと湿気取りになるのでおすすめです。
靴について知っておきたいこと
靴が劣化する原因は紫外線や微生物、水分と色々なものがあり、靴が製品として出来上がった段階から劣化が始まります。ビジネス用とオフの日では選ぶ靴が異なるので、意識しなくてもローテーションしているかもしれませんが、長期間保管した靴が履いていないのにボロボロになることがありますよね。
スニーカーはウレタンの加水分解により、履かなくてもボロボロになりやすい素材。レザーのパンプスも収納前に汚れを落とさず保管すると、ひび割れなどの症状を起こすことがあります。
靴底が剥がれた時、内側がボロボロになった場合は専門の修理業者に見てもらうのが一番。劣化した靴を修理するコストを考えると、場合によっては買い替えも必要ですね。
靴のローテーションは素材の劣化具合は目安になりますが、バッグ以上にファッションとの兼ね合いがあるため、全体的なコーディネートを目安にローテーションしてみましょう。
オンとオフの使い分けのコツ
靴とバッグは、オンとオフで使い分けするとさらに使い勝手がよく、おしゃれの幅も広げやすくなります。上手にローテーションするためにも、使い分けのコツについてご紹介しましょう。
バッグは3種類をローテーション
ファッション小物を変えるとテンションがなぜか上がりますよね。バッグはカジュアルなトートやブランドバッグ、ビジネス用と色々なものがありますが、ローテーションしてオンとオフを楽しむには3種類持っていると安心。
毎回同じでは飽きてしまうので、「トートバッグ・ハンドバッグ・ショルダーバッグ」の3つを上手く使いこなしてみましょう。荷物が多い時に便利なのはトート。ブランド品ならビジネスでも使いやすいでしょう。
ショルダーバッグは上品な雰囲気が演出できますので、お出かけやビジネスのイベントなどにもおすすめ。ハンドバッグはデートや友人とお出かけする時にも万能に使えるので、荷物が多い人は少し大きめのサイズを用意しておきましょう。
オンとオフに分けるコツ
バッグも靴も、オンとオフの日用にそれぞれ持っておくことが大切ですが、黒いバッグなどはどちらのシーンでも使えるアイテムがあります。基本的にオンはスタイリングアイテムが多くなり、オフはシンプルにトップスとボトムスだけのようにアイテム数が減っても問題なし。
バッグと靴もオンの日をメインにして多めに持ち、オフの日はカジュアルなものやオンのアイテムを活用すると色々なコーディネートが楽しめるでしょう。
まとめ
バッグや靴のローテーションは必ずやらなければいけないことではありませんが、大好きなものを長持ちさせるためにも複数のアイテムを持っておくことはおすすめです。
気分によって使い分けたり、気候や天気によってローテーションしてみたり、頻度は自由に変えられます。センスをアピールするだけでなく、自分が快適に過ごせるようにファッション小物にこだわってみてくださいね。