カプリパンツはコーデが色々とありますので、気軽にファッションを楽しむアイテムとしてぜひ活用してみましょう。では早速ですが、再ブームが予想されるカプリパンツのコーディネートなど、楽しみ方を詳しくご紹介していきますね。
カプリパンツの魅力について
丈の短いパンツがカプリパンツ…とざっくり解釈している人もいるかもしれません。これからもっと自分らしく着こなすために、まずカプリパンツの特徴についてご説明しましょう。
カプリパンツとは?
カプリパンツの丈に正確なルールはありませんが、基本的に膝下からふくらはぎ中心までで、スリムなデザインが特徴です。「カプリ」とは、イタリアのナポリ湾に浮かぶ島のこと。
古代ローマ皇帝ティベリウスの別荘やサンジャコモ修道院など、歴史的な建築物があることでも知られているリゾート地です。避暑に訪れる女性をイメージする初夏のパンツ。
クラシック映画の中でも、カプリパンツを軽やかに穿きこなす人々の姿がよく見られます。ブリジット・バルドーが60年代に着用したことでも知られており、世界的にブームになったのは90年代後半でした。
カプリパンツのメリット
カプリパンツは短めの丈で足首が強調されるので、とても華奢な印象をアピールできます。少し腰回りがゆったりしたデザインなら体型もカバーできるので、自信がない時はカプリパンツよりもクロップドパンツのほうが取り入れやすいかもしれません。
体型にもよりますが、カプリパンツはふくらはぎに合わせて丈を微調整し、自分らしいシルエットにすることができます。
丈の短いパンツの種類
カプリパンツ以外にも丈の短いパンツは色々とあり、それぞれ呼び名が異なります。「クロップドパンツ」は「切り取る」「刈り込む」という意味があり、このパンツは6~7分丈が特徴です。
切り落としたような裾、そしてルーズなウエストラインなのでカプリパンツよりも少しゆったりしたパンツです。「サブリナパンツ」は、映画「麗しのサブリナ」の劇中でオードリー・ヘップバーンが穿いたパンツのこと。ヒップから裾までぴったりした7~8分丈のパンツで、細身でスタイリッシュな魅力があります。
カプリパンツのコーデ方法
カプリパンツは10年ほど前にブレイクしたパンツで、今は少し時代遅れではないかと思っている人もいるでしょう。ところが、最近では海外のセレブも取り入れるアイテムとなっていますので、今度のシーズンにぜひ活用してみましょう。
スーパーモデルが愛用中
今年注目したいのは、夏にスーパーモデルのジジ・ハディッドがお出かけの際にハイライズのカプリパンツの装いで登場したこと。この時に着用したのは「Jacquemus(ジャックムス)」のカプリパンツでした。
「Jacquemus」は、サイモン・ジャックムスが始めたフランスのブランド。2009年に小さなアトリエからスタートし、2011年にコレクションデビューした話題のブランドです。
今トレンドのボトムシルエットはAライン。あえてスキニーのカプリパンツでシンプルな着こなしをしたことで、カプリパンツの人気が再ブレイクするとの見方があります。
モノトーンで大人っぽくする
カプリパンツのコーデは、上下ともモノトーンでシンプルに合わせると都会の大人ファッションを演出することができます。清潔感のある白のシャツとブラックやネイビーのカプリパンツなら、春先から美人オーラも満開です。
靴は太めのローヒール。バッグもレザートートで青やイエローなど、アクセントカラーを使うととてもすっきりとまとまります。
タンクトップとカプリ
スーパーモデルのコーデのように、夏は思いきってタンクトップとカプリパンツを合わせることも素敵。肌寒い時は、フィットデザインのカーディガンやボレロなどを羽織るのもよいですね。トップとボトムをどちらもスリムに見せることで、いきいきとした印象になります。
ゴールドやシルバーと合わせる
庶民的な印象にしたくない場合、コーディネートする際はゴールドやシルバーのアクセサリーやチェーンベルトなどを合わせることもおすすめです。カプリパンツは足元が決め手なので、フラットシューズのシルバーを選んでみることもよいでしょう。
その場合は、グレー系のトップにして足元をシルバー、もしくはイエロー系とゴールドなどをコーデするのもいいかもしれません。
ジャケットとスニーカー
都会的なコーデなら、ジャケットとスニーカーを合わせてカプリパンツを身につけるのもおすすめです。テーラードのジャケットとカプリ、全体の配色を同系色にまとめ、春先なら白やライトベージュでトーンアップ。スニーカーはアンクル丈のソックスですっきりとまとめ、颯爽と歩いてみましょう。
テーマを決める
カプリパンツは、90年代に穿きこなした今40~50代の人だけでなくZ世代の間でもブレイクしており、テーマを決めたスタイルが人気です。欧米では「オールドハリウッド」スタイルのカプリパンツに注目。
こちらは、膝下6分丈で太いベルトと短いトップスのコーデです。昔のハリウッド映画のオードリー・ヘプバーンのような品があるカジュアルなスタイルとなっています。
そして今年はワイドレッグのカプリパンツもソーシャルメディアで注目を集めており、カーゴパンツの丈を切り取ったようなカジュアルなタイプで、タンクトップやカットソーで合わせるスタイルも人気です。
穿き方次第では古見えの可能性も!
カプリパンツはかなり前の春夏定番ボトム。ぴったりしたスキニーパンツはとても穏やかで素敵なアイテムでしたが、今は意外と穿いている人は少なく、主婦層の必須アイテムになっているという声も。
注意したいのは、チュニックとカプリパンツのコーデです。トップスがふわっとしているので、ボトムでメリハリをつけたいと思うのは納得できるアイデアですが、ヒップを綺麗に見せられない穿き方は古い印象を与えてしまいます。
同じく丈が短いボトムで膝下スカートのように見える「ガウチョパンツ」も時代遅れ感があるので要注意。ガウチョパンツはふくらはぎが太く見えるデメリットや、ウエストラインやギャザーのバランスが悪く見えることも今あまり見かけない理由です。
2024年トレンドの注目パンツは?
カプリパンツはまず注目したいカムバックアイテムのひとつですが、2024年に人気が予想されるボトムスには次のようなものがあります。
バギーデニム
日本では「UNIQLO(ユニクロ)」も力を入れたバギーパンツ。2024年は、ウエストで穿くローライズバギーパンツがトレンドになると予想されています。
ファッションショーでも人気があったのは、2000年当時に人気があったデザイン。2024年はさらに洗練された優しいシルエットでフォーマルな印象を与える大人っぽいスタイルが人気です。
アメリカのブランド「STAUD(スタウド)」からはブルーデニムのバギーパンツを発表しており、ローライズでも穿き心地がよくゆとりのあるヒップ回りが特徴。立体的なタックをつけた「Tibi(ティビ)」は、アシッドウォッシュデニムのバギーパンツが注目されています。
半端丈デニム
2024年のトレンドとして予想されているのは「半端丈デニム」。カプリよりは短いのですが、膝下や左右バラバラの丈、靴まで隠れるスーパーロングなど、個性的なボトムスを探している人は自由な丈のボトムスを選ぶことも楽しいでしょう。
可愛い世界観で人気がある「SANDY LIANG(サンディー・リアン)」からは、フレアスカートに3/4丈のレギンスを合わせたスタイリングを発表。素材やフィット感などにもこだわったコンテンポラリーなデニムです。
まとめ
カプリパンツのコーデは、トレンドのカラーやトップスなどと上手に組み合わせてみましょう。オフもオンもどちらにも使える便利なカプリ。今一度目を向けて工夫することで自分らしい着こなしができるはずです。