目の下のクマの取り方は、メイクでカバーするのが一番手っ取り早い方法です。しかしコンシーラーだと逆に白浮きして目立ってしまうこともありますよね。年齢に関係なく起こる肌トラブルの「目の下のクマ」。
今回はメイクのテクニックや肌コンディションを整える改善方法などについて詳しくご解説していきましょう。
クマができる原因について
目の下のクマは影のようになり表情が疲れて見える、または老けて見える原因です。なぜこのような症状が起こるのか、適切な対策を行うためにもまずは考えられるいくつかの原因から見ていきましょう。
血行不良
顔や頭は血液の流れが悪くなりやすく、冷え性だと尚更顔色が悪く見えることはあります。目の下のクマができる原因のひとつは血行不良。目の周辺は皮膚が薄く、毛細血管が透けて見えやすい部分です。
青クマができやすいのは、血行不良により暗赤青色の還元ヘモグロビンが増え、目の下が青っぽく見えていることが考えられます。目尻を下に引っ張り、色が薄くなったら青クマの可能性が大。パソコンやスマホで目を酷使した時も、血液の流れが悪くなり目の下のクマができやすくなります。
ターンオーバーの乱れ
肌は角質層が古くなると自然と剥がれ、新しく生まれ変わるターンオーバーという新陳代謝のサイクルがあります。健康な肌は約28日周期で新しい角質層に生まれ変わりますが、加齢や紫外線、乾燥などが原因で乱れることがよくあり、通常以上に時間がかかることがあるのです。
シミやくすみなどは、ターンオーバーでメラニン色素が排出されずに残ってしまう状態。目の下のクマも紫外線対策をしない人や、ゴシゴシと顔をこすって洗顔する場合もターンオーバーが乱れる原因になります。
この場合は、茶クマと呼ばれる褐色系のクマになる傾向があるでしょう。目尻を下に引っ張り、クマも皮膚と一緒に移動する場合はメラニンが蓄積されている可能性があります。
花粉症やアトピー
花粉症の季節になると、目が痒くなりゴシゴシと擦ってしまいますよね。アトピーや花粉症などのアレルギーも目の下のクマの原因。頻繁に触ってしまう人は、刺激によりメラニン色素が沈着しやすくなり、皮膚の薄い目の下にクマが発生することがあるのです。刺激を与えやすい場合は、茶クマになる可能性が高いといえるでしょう。
コラーゲンが少ない
肌のハリや潤い成分として知られているコラーゲン。加齢によりコラーゲンが減少し、目の周辺の筋力が低下すると、皮膚のたるみにより目の下にクマができたように見えることがあります。
この場合は黒クマと呼ばれ、目の下に影があるように見えることが特徴。顔の向きをどこに変えてもクマの見え方が変わらない場合は、たるみやハリ不足が原因と考えられます。
コラーゲンは体内で作られないものなので、コスメや食事などで補うことが必要です。25歳以降は美肌成分がどんどん減少しますので、肌状況を理解してスキンケアをしないとクマはできやすくなるでしょう。
寝不足や疲労
疲れた日、ぐっすり眠れなかった翌朝は目の下にクマができますよね。よくある原因のひとつですが、寝不足や疲労は血流が滞る原因で、目の周りは皮膚が薄いためにクマが目立ちやすくなります。
近年デジタル機器の使用頻度が高くなり、パソコンやスマホのブルーライトを浴びることも多くなっています。ブルーライトは血行不足を招くこともありますので、一晩中スマホを見ていたら朝クマができたということもあるでしょう。寝不足や疲労の場合は静脈が透けて見え、青クマや紫クマになる傾向があります。
コンシーラーでカバーするコツについて
目の下のクマの取り方は、コンシーラーを活用して自然な肌色にする方法がとても簡単です。しかし上手くポイントをおさえないと余計にクマが目立ってしまう可能性もありますので、コンシーラーのテクニックについてポイントごとにご紹介しましょう。
基本的な使い方
目の下のクマの取り方は、まずコンシーラーでクマとそうでない皮膚の境目にラインを引いてください。目の下全体にコンシーラーを塗ると目立ってしまうため、色の境目にコンシーラーをのせることがコツ。
次は指先を使い、下から上に向かうように指でコンシーラーのラインをぼかしていきましょう。薄くグラデーションを意識するとより自然な仕上がりになるので試してみてくださいね。
ファンデーションと混ぜて使う方法
コンシーラーの色合わせが苦手な人はとても多いので、肌の質感に合うようにお使いのファンデーションとコンシーラーを合わせてカバーしてみましょう。コンシーラーは直接目の下に塗らず、手の甲に少し出してリキッドファンデーションを少量加えてブラシでよく混ぜておきます。
合わせたものを目の下に塗布することで肌に馴染み自然なカバー力が得られます。このため下地をする場合にファンデーションはポイントケア用として少し手の甲に残しておきましょう。
クマの種類に合わせて色選び
目の下のクマの取り方は、種類に合ったカラーを使うこともおすすめです。茶クマの場合は、茶色をカバーするためにイエロー系のコンシーラーと肌色のコンシーラーを混ぜて使うことがコツ。
たとえばクマの境目を肌色のコンシーラーでカバーしたら、次はイエローをのせて全体をぼかしていきましょう。貧血や血行不良の青クマは、ピンク系をプラスして血色をアップすることがポイント。
ピンク系のコンシーラーをクマ周辺にのせたら、肌色に馴染むイエロー系を合わせておきます。青クマは広範囲に広がることもあるので、スポンジで目の下全体をカバーしてからブラシでピンク系を使うこともおすすめです。
コンシーラーの選び方のポイント
コンシーラーはカラーや形状が色々とありますので、自分の悩みに合ったものを選ぶことが大切です。シミやニキビ跡など、スポットにはスティックタイプ。そばかすなどはチューブのクリームタイプで広範囲をカバーします。
クマに対処するなら、パレットタイプで何色かバリエーションが選べるものが便利。柔らかい質感でリキッドよりもテクスチャーは硬いので、動きが激しい目の下でもしっかりキープできるでしょう。
クマができやすい人におすすめのケア方法
目の下のクマは、一度できるとなかなか取り除けない厄介な肌トラブルです。とくに加齢による影のような黒クマは、コンシーラーでも上手くいかない場合がありますので、その際は普段のスキンケアからもアプローチしてみましょう。
目元用美容液を使う
目の下は皮膚が薄く保水力も低い特徴がありますので、乾燥しやすくたっぷり潤いを与えないとシワの原因にもなります。クマを予防するには保湿がポイント。
化粧水や乳液などの基礎化粧品だけでは充分でないかもしれませんので、目元用の美容液もプラスしてみましょう。ビタミンCやレチノール、コラーゲンなどが配合されているものはクマや乾燥肌予防にメリットが期待できます。
マッサージをしよう
血行不良は美容成分の浸透率が低下する原因でもありますので、目の下にクマができやすい時は定期的なマッサージで血行改善をおすすめします。とくにクマができやすい目の周辺は、目尻から目頭に向かい血液を流すイメージで優しくマッサージ。
オイルやクリームを使い、強く摩擦しないよう行ってください。目をギュッと閉じてパッと開く運動も筋力アップや血行改善にメリットが期待できるので、パソコンやスマホをよく使う人におすすめです。
まとめ
目の下のクマに悩まされることは誰にでもあるかもしれません。しかし、適切なケアとメイクのテクニックを応用することで、この問題は解決へと導くことが可能です。肌のコンディションを整えることに注力し、保湿やマッサージなど、日々のスキンケアを見直しましょう。
また美容液などの専用アイテムを用いることも効果的です。一方でメイクにおいては、クマへの取り方をマスターすることが最重要となります。具体的には、色々なコンシーラーを使い分ける技術や、自然な肌色に見せるためのぼかし方の習得が挙げられます。
肌悩みを解消して自信を取り戻し、毎日をより明るく過ごしましょう。